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独り言 のち 時々猫

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百田尚樹「永遠の0」

今日は終戦の日。
父は、戦争に取られる前に終戦を迎えた。
予科練に憧れ、お風呂で良く歌っていたのを覚えている。

「若い血潮の予科練の
七つボタンは桜に錨
今日も飛ぶ飛ぶ、霞ヶ浦にゃ
でっかい希望の雲が湧く」

幾度となく、祖父母や両親から聞いた太平洋戦争の話。
テレビが普及し、実際の映像を見て、
話を聞くだけではわからなかったことも学んだ。

その悲惨さから、あまり、戦争ものは読まないが、
ふと、本屋で目に留まったのが、「永遠の0」だった。

永遠のゼロ

過酷な運命の中で、懸命に生きる若い特攻隊員。
卑怯者呼ばわりをされても、生きて妻と娘の元に戻ろうとした
主人公の生への強烈な執着。
現代の私たちは、「一生懸命」とか「必死の思いで」
という言葉を軽々しく使いすぎているのではないか。
と自省の念がわく。

幾度となく、地下鉄の中で涙が溢れて困った。
構成も内容も、すばらしい作品だ。


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