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独り言 のち 時々猫

2010年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年10月

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東野圭吾「夜明けの街で」

不倫をする男性を「おバカ」と思っていた主人公が、
どんどん不倫にはまり、抜き差しならなくなる。

妻に不満があるわけでもないし、
仕事に不満があるわけでもない。

今まで自分が手にしてきたものを全て捨ててでも、
気持ちを抑えられず、溺れてゆく。

溺れた先に、何が待っているのか。
想像はできるが、体験していないからわからないふりをする。

昔、男友達から言われた。
「男が浮気をするのは、狩人だからだ。
狩りができなくなったら、男じゃない。
自分の種を残したいという本能なのだから、
浮気は仕方がないのだ。」

ジェンダーで、物事を片づけるのは簡単だ。
男だから、、、女だから、、、
そんな事例は、掃いて捨てるほどある。

でもね、男だ女だと言う前に、人間なんじゃないのかな。
本質は、その人の人間性なんじゃないのかな。

結末で、事件の真相が解明されるのと同時に、
この不倫騒動にも、一つの結論が出る。

私が、結末を書くとしたら、
「そうして、彼女は彼を食べてしまいました。
あとには、靴だけが残されていました。」
とするだろうな。

カマキリは、子供を産むために、
交尾のあと、メスがオスを食べてしまう。
だって、しょうがないじゃん。
自分の種を残したいという、メスの本能なんだもん・・・

(どや、怖いやろ?)どくろ

夜明けの街で



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