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独り言 のち 時々猫

2011年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年08月

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沼田まほかる「猫鳴り」

凄い本を読んでしまった。。。
読後、何日か経って、やっと消化されてきたかも知れない。

沼田まほかるの「猫鳴り」

猫鳴り

可愛い表紙とは裏腹に、本の中には濃密で重たい空気が溢れている。

第一部
流産してしまった信枝が、初めて捨て猫モンと出会う。
何度も、何度も、生後間もないモンを捨てにゆく信江の冷たさが壮絶だ。
モンを飼うことで、失くした子を思い出すことの辛さを受け入れようと提案する夫。
大人は、「あきらめ」という言葉の意味を知っているが、
心から「あきらめ」られるかどうかは別問題なのだと思った。

第二部
父子家庭の行雄が抱える、思春期の爆発的な怒り。
守られるだけの存在として、ペンギンの子と幼児を同一視し、
それらに対する嫌悪をつのらせる。
虚無、破滅、焦燥。
行雄の抱えている思いを、父親が一言で片づける。
それは「絶望」なんだよと。
モンが、行雄から奪った、死んだ子猫は「絶望」の象徴なのかも。

第三部
信江の死後、夫 藤治が老いたモンと暮らしている。
神秘性をたたえていたモンが、徐々に老いて死に向かってゆく。
モンと別れる心の準備の出来ない、藤治。
あれこれと、思い悩み、戸惑い、恐れる。
そんな藤治に若い獣医が言う。
「こんなにも自然に自分で去っていこうとしている猫に、
どんな人工的な手段もとりたくないと思うでしょう」
「自然」という言葉は、まさしく全てを内側に抱え込み、
そうして、全てのものを安心させる。

最後の数ページ、電車で読むには危険すぎて、
職場についてから読んだ。
やっぱり、え~ん え~ん
どっと涙が溢れた。




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宮部みゆき「火車」

あまりにも有名な、宮部みゆきの「火車」を読んだ。
本屋さんで、平積みされているのを見かけ、
書評にも、「一番面白いミステリー」とか
「ミステリーの傑作」とか、大絶賛されている。
読む前から期待でワクワク

火車

で、読んでみたら、期待を裏切らず、面白かった

宮部みゆきは私と同年代。
時代設定が、少~しだけレトロで、それが良い。

女の無意識の中にある意識を、
ズバ~っと、言葉で言い表している、それも良い。

奇抜などんでん返しや、ジェットカースターのようなスピード感はない。
でも、ストーリーを読み進めてゆくと、
どうしても、喬子と会いたくなる。

会って、どうする訳でもないけど、
どうしても、会ってみたくなる。

喬子が犯したであろう犯罪。
その犯罪を起こさなければならなかった過程。
その殆どは、状況からの判断と推測の中にある。
それらを積み重ねて、読者に強烈に「喬子と会ってみたい」と思わせる。

是非、他の作品も読んでみよ~~~





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ややこしい場所

何故、そのように、ややこしい場所が好きなの?

ややこしい場所
   「なんでやろ???」 


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のっし~

本を読む。
DSでゲームする。
テレビを見る。

ベットでゆっくり寛いでいると、かまってかまって君が、
「かまって~」
とやってくる。

ゆっくり、ゆっくり、おかんの腹や胸を踏みしめながら、
やってくる。

にょほ~
   「かまってくれ~」

そうして、首、顔、頭を、ふんふんと嗅ぐ。
踏みしめたまま、嗅ぐ。
おかんを、踏みしめたまま・・・

だから、痛いっちゅうねん
思いっきり、痛いっちゅうねん
ちっこい四点に、あんたの全体重がかかってるっちゅうねん

悶絶するほど、痛いです。
腹筋、胸筋、鍛えないと・・・


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