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独り言 のち 時々猫

2011年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年10月

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高野和明「幽霊人命救急隊」

すごい設定の物語である。

自殺してしまった4名の男女が崖の上で出会い、
天国に行くために7週間以内に100名の自殺者を救うことになる。

孤独、病苦、借金苦などで、自殺しようとしている人達を、
力を合わせ、知恵を絞り、次々と救助してゆく。

そして、その内、4名の主人公達は、気づき始める。

天国に行きたいから、自殺者を救っているのではなく、
この世との接点を失いたくないから、
一人でも多くの人を助けたいのだと。

そう、彼らは死んでしまってから、
生きぬことの大切さを知ることになる。

幽霊人命救助隊

文中、自殺者の殆どがうつになっており、その状態を淡々と描写している。
うつ状態になると、柔軟な考え方が出来ず、
メビウスの輪のように、負の考えが、永遠にグルグルとめぐるだけだ。

今の自分のパニック障害とダブって、重苦しい部分もあったが、
この4名の主人公が、「病院へ行けば、必ずうつが治る」と
何度も力説している。

私もそれに乗ってみるかな~、と思えた。




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