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独り言 のち 時々猫

2011年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年12月

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萩原浩「明日の記憶」

若年性アルツハイマーを患い、
自分が少しずつ壊れていくのを、
正常と痴呆の間で揺れながら感じてゆかなければならない主人公。

とても、他人事とは思えなかった。

電話を切った瞬間に、約束した日が曖昧になる。
自分の作ったリストの根拠に、心当たりがない。
娘に聞いた予定を、覚えていない。
買い物リストの数だけ覚えていて、内容が思い出せない。

これって、私も若年性アルツハイマー???
日々、記憶をつなぎとめておく為に、
葛藤をしているような気がする。

記憶を失くすという事は、人間関係を失くすことと等しく、
何年もかけて紡いできたものが、全て無になってしまう。
何て切ないことだろう。

ボケるのと、キレるのと、酔っぱらうのは早い者勝ち。
なんて、ずっと思っていたけど、
いずれも、周りには大きな迷惑をかけることになる。

私の大切なひとが若年性アルツハイマーになった時、
私には何ができるのだろう。

私が若年性アルツハイマーになった時、
大切な人のために、何を残せるのだろう。

明日への記憶

映画化されているが、見るのは少し怖い。
ただ、この病気を正しく理解するためには、
映像を見ることも、意味があるのかも知れない。


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