fc2ブログ

独り言 のち 時々猫

2012年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年07月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

三浦しをん「私が語りはじめた彼は」

大好きな三浦しをんさんの作品。
彼をめぐる様々な人達の視点から、お話が構成されている。

流れるようで抒情的な表現が多く、日本の純文学というと大袈裟かな。
素敵な表現がそこかしこにあって、品が良く完成されている。

「風が強く吹いている」や「まほろ駅前多田便利軒」など、
サクサクと読める本とは、全然印象が違う。

家族の危うさや、夫婦の温度感、男と女の感性の違いが、
怖くもあり、覗いてみたくもなる。

しかし、タヌキ顔の大学教授である「彼」が、
何故女たちに熱烈に愛されるのか。。。
その疑問だけは解けなかった。

私が語りはじめた彼は


web拍手 by FC2

| 本箱 | comments:5 | trackbacks:1 | TOP | HOME

| PAGE-SELECT |