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独り言 のち 時々猫

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百田尚樹「海賊と呼ばれた男」

海賊と呼ばれた男

ご存知、出光興産の創業者をモデルにした作品です。
図書館で、予約してから約10か月待ちました。
もう、めちゃくちゃ期待して読みました。

でも、何だか、私の気持ちにフィットしないのです。

百田さんが一時、テレビへの露出が多すぎたために、
作品とそれを描く作家に対する神秘性がなくなったからでしょうか。

主人公があまりにも正義感に溢れ、妥協を許さず、美化され過ぎて、
肩が凝ってしまうからでしょうか。

全編を通して設定される構図が、一人VSその他全部、
というのに苦しくなってしまうからでしょうか。

ウルッとくる部分もあるにはあるのですが、
どどーんとのめり込むことが出来ませんでした。

「永遠のゼロ」の主人公宮部をチラリと登場させるなど、
お楽しみの部分もあったのですが、
私には却って空回りにしか感じられませんでした。

期待が大きかった分、裏切られた感があって、
ちょっと辛口の感想かも知れません。
☆二つ・・・もないかも。



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