独り言 のち 時々猫

2015年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年11月

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100万分の1回のねこ

100万分の1回のねこ

もちろん、絵本《100万回生きたねこ》に関連するアンソロジーです。

なんと、著者は13名!
読んだ端から忘れるので、誰が何を書いていたのか、
読後に全部を思い出すのは無理でした。

しかも、全然猫が出てこないお話もありまして。
まぁ、100万という数字は合致していたので、詐欺とは言えないかも知れませんが。

その中でも、ピッカーと光輝いて印象的だったのは、
角田光代さんの「おかあさんのところにやってきた猫」

いつまでも保護者でいたい人間のお母さんと、
いつのまにか自由を愛し、自由を追い求める猫。

「わかっているんだよぉ。」
「わかっているけど、離れて行って欲しくないんだよぉ。」
人間のお母さんの気持ちが悲しくて、寂しくて、
ちょっと鼻の奥がツンとしてしまいました。

最近、開きっぱなしの涙腺を持て余している・・・

☆二つ


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かまってかまって君の悲しいサガ



冬用のベット、買うてくれてん。
ホワホワしとって、あったかいで。
すぐ穴開けるから、言うて、タオル敷かれてんけどな、



1510102.jpg

タオルのないとこ、かじったった。
中から綿が出てきたで。
おかんが、ひーっ!て頭抱えとったわ。

おかんの掛け布団にもぐって寝ようとすると、
「羽毛布団に穴が開く~」言うて、
すぐに外に出されんねん。

ほんで、もう一つベットを買うてくれたで。



1510251.jpg

布団じゃなくて、この中にもぐって寝とき。
という訳やな。



1510252.jpg

さっき、このベットもかじっとったら、
パソコンしとったおかんが飛んできて、
えらい勢いで怒ってはったわ。

しゃーないやん。
かじるのは、ぼくの悲しいサガやねんから。


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川村元気「世界から猫が消えたなら」

世界から猫が消えたなら

そ!そ!そんな恐ろしいこと!
考えたくないわ!
とタイトルを見た瞬間に思いましたが、
怖いもの見たさで読んでしまいました。

いや~ 読んで良かったわぁ。
私的には、今年読んだ本の中ではナンバーワンです。
(あ、今年はまだ二か月以上も残っていたわ)

猫がね、途中でしゃべり始めるのだけど、
ござる調でしゃべるのです。
もう、嬉しくなって、かまってかまって君にもしゃべって欲しかったでござるよ。

映画の話がね、お、それ知ってる!っていうのばかりなのに、
悲しいかな、名シーンと思われるところを少しも覚えていないのです。
ターミネーターの「あいるびーばっく!」くらいはわかりましたが・・・
チャップリンの
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」
なんて、沁みたわ~


この部分はストーリーの主要な部分とは、あまり関係ないのですが、
ちょっと読みたくなりませんか?
これから読む人に、絶対ネタバレしたくない、そんな素敵な本でした。

随所に泣き所が満載です。
電車内での読書は危険です。
(私は、鼻水が垂れるほど泣きました)

★! 三つです!


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丸山正樹「デフ・ヴォイス」

デフ・ヴォイス

少し前に、テレビで、手話を長く続けてこられた方が、
ろう者に日本語を教えるという活動をされているのが紹介されていました。

え?
ろう者でも、日本人だったら、日本語を使ってるんじゃないの?

何も知識がなく、簡単にそう思った私です。
ですが、聞こえない人達にとって、助詞や助動詞、日本語的な言い方を
正しく文章にして書くのは、とても大変なことだと知りました。

そして、この本で、また、新しい知識が増えました。

ろう者の家庭で育った、聞こえる人をコーダと呼ぶこと。
「日本手話」と「日本語対応手話」は違うものであること。
平成7年に削除された刑法第40条のこと。
ろう者の方々が音として発する言葉をデフ・ヴォイスと言うこと。

秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまが、
鳥取県で開かれた高校生の手話パフォーマンス甲子園に出席し、
初めて手話をまじえた挨拶をされたニュースが流れていました。
こういう、影響力のある方が、率先して光の当たらない場所を照らすことは、
素晴らしいことだと思います。

手話の流れるような手の動きは、美しいものですね。

ミステリーなんですけど、ちょっと考えさせられた一冊です。

☆二つとちょっと。





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雨宮まみ「東京を生きる」

東京を生きる

仕事で東京寮生活が始まった頃、
東京生まれ、東京育ちのお嬢様である同期に、
「どんなに頑張っても、しょせんカッペじゃん」
と陰で言われていたことを知りました。

まぁ、その通りなので、その時は、
さほど腹が立ちませんでした。

どちらかと言うと、加山雄三の
「いつまでも、君を放さないよ。いいだろ?」
という歌詞に、猛烈な恥ずかしさを感じる人種でしたので、
東京のおぼっちゃまとおじょうちゃまの会話に、
ついて行くのがしんどかったのです。

   「見上げてごらん。
   ほら、星がすごくきれいだよ。」
   (Kボーイ)

   「なに、こっ恥ずかしいこと言うてんの?」
   (しょせんカッペの心の声)

   「あら、本当だわ。
   私の上に降ってきそうだわ。」
   (S女のお嬢様)

   「降ってきたら、死ぬで。」
   (しょせんカッペの心の声)

   ===ここまでは、回想===

そんな私が、人生の半分以上を
東京都民として過ごしております。
あの頃に味わったような疎外感と執着を、
巧みな表現で読ませてもらいました。

この感性、かなり好きかも知れません。

☆二つ半






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