西加奈子「さくら」
この本は、久しぶりに図書館で借りました。
ずいぶん待たされて、手元に届いた本は、
水濡れもあって、かなりよれよれ。
くたびれた状態になっていました。
でも、読んでみてわかりました。
きっと、お風呂でも続けて読んでしまいたいくらい、面白かったのだなって。
(とは言え、図書館の本を湯船では読まないで頂きたいわ ( ̄д ̄))
さくらは長谷川家の犬の名前。
そして、お話は、長谷川家の人々の幸せと不幸せ。
幸せいっぱいから、ど不幸に、一気に転落するのは、
いとも簡単で、誰にでも何処にでも起こり得ます。
人生の急降下を、潔く書いているのだけど、
不幸のどん底でも、それを愛がある視線で描いてあって、
胸が詰まるような苦しさはありませんでした。
レジェンドと呼ばれる良くできた兄と、
別の意味でレジェンドと呼ばれるエキセントリックな妹。
その間に生まれた普通の「僕」の目線で語られる物語です。
西加奈子さんは、今や、イケイケドンドンの作家さんですね。
面白かったです。
☆三つ、は少し多くて、残念、☆二つ半。
| 本箱 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP | HOME