奥田英朗「向田理髪店」

雑貨店の次は、理髪店。
というわけではないんですが。
こちらは、ああなって、こうなってと、時系列に整理する必要のない、
単純で、ちょっと心温まるお話でした。
舞台は北海道の過疎の町です。
きっと、日本になら、どこにでもあるような、
目をつぶれば、すぐにでも思い描けそうな、
同じような毎日が続く、田舎町です。
だから、些細な変化でも噂になり、心配の種になります。
住民は、皆、お節介で、頑固で、情に厚い。
それこそ昭和の匂いがして、私には懐かしい設定でした。
でも、良いお話過ぎて、
逆に普通感がいっぱいになってしまいました。
惜しくも☆二つです。
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