十三湊「ちどり亭にようこそ」

登場人物は、良い人ばかりで、安心して読めます。
丁寧にお料理をして、丁寧に生きることは、
簡単そうで、実はとても難しい。
それを、さらっとやってのける花柚さん。
はんなりしていて、実は、頼もしい女主人かも知れません。
文中、あぁ、まさしくそうだなと思った一節です。
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落ち込んでいる人、泣いている人に、他人ができることなんて本当は何もないのだと思う。心を慰めよう、何かしてやろう、と周りが思うのは、その人のためというより、何もできない自分に耐えられないからじゃないだろうか。
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私も、気づかずに、自分の気持ちを相手に押し付けていたのではないか。
ハッとしました。
☆二つ
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