森絵都「みかづき」

子供の教育という分野は、
今の仕事に関係がないわけではないので、
実は興味が
終戦後、高度成長期から現代に至るまでの、
親・子・孫の3世代にわたる、塾を舞台とした長編ドラマです。
詰め込み教育、ゆとり教育、おちこぼれ、受験戦争など、
教育現場に次々と起こる数々の問題。
それらの問題に、学校ではなく塾として関わることの難しさが、
ひとつの家族を離反させ、成長させ、そして、結束させます。
教育とはどうあるべきかという重たい課題と、
夫婦、親子、血縁などの身近な家族の問題が、
上手く連携していて読み応えがありました。
強い母と優しい父。
聡い継子と実直な実子。
良くあるパターンですが、ハマる設定です。
ストーリーとしては飽きずに充分に楽しめました。
ただ、何故、舞台が塾?
と、どこまで行っても馴染めなかったのも事実です。
☆二つ半
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