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独り言 のち 時々猫

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猫が見ていた

猫が見ていた


「マロンの話 」・・・湊かなえ
ノラ猫がいつの間にか我が家の飼い猫に…。
猫を飼うのを一番嫌がっていたお父さんが、
いとも簡単にコロリとやられて豹変する姿が微笑ましい。
まさしく猫のあるあるです。

「エア・キャット」・・・有栖川有栖
エア・キャットとは、猫を飼っているふりをすること。
その猫を飼っているふりをしていた男性の殺人事件の謎を解く、
これはれっきとしたミステリー小説です。

「泣く猫」・・・柚月裕子
疎遠になっていた母が死んだ。
娘は、母が一人で住んでいた部屋に出入りしていた猫が鳴くのを聞き、
その猫の名前が、自部の名前だったのを知る。
自分が知らない母の姿を、思いがけず聞かされた娘の、
切ない気持ちが溢れます。

「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」・・・北村薫
言わずと知れた、この有名な絵本について。
これは絶望の書なのか、純粋に愛することへの賛歌なのか、
読んだ人の数だけ感じ方があるのだなぁ。。。

「凶暴な気分」・・・井上荒野
どこまでも他人を傷つけたくなる衝動を描いています。
どう思われてもいい、今、この人を傷つけたいと思う狂暴性。
実行するかどうかは別として、生きていれば殆どの人にあるはずです。
でも、その狂暴性が猫に向けられるのではと、
ハラハラしてしまいました。

「黒い白猫」・・・東山彰良
黒い白猫って?
それは白猫に入れ墨をして黒くしたという猫のことです。
白猫に入れ墨をしたと言われるニン姐さんを、
若い女の子が探し当てて、
自分にも真っ黒になる入れ墨をして欲しいと頼みます。
「黒くなっちゃえばもうよごれないから」
う~ん、やっぱり白より黒の方が生きやすいのか。

「三べんまわってニャンと鳴く」・・・加納朋子
ゲームアプリの配信終了にともない、
地味~でセコ~イ復讐を企てる主人公。
行きつけの美容室の若いスタッフが、難なくレアキャットを引き当て、
その後のやり取りが、ハートウォーミングな展開です。

「猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選」・・・澤田瞳子
澤田瞳子さんがお薦めする、猫ものラインナップです。
ふむふむ、読んだことあるな。
でも、そんなストーリーだったっけ?と自分を疑い、
ん、こりゃ面白そうだな。
でも、買う前にすぐに忘れてしまうんだなぁ、私。

よくあるアンソロジーですけど、猫好きは好きかも♪

☆二つ半


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