藤岡陽子「てのひらの音符」

40代の主人公、水樹が子供時代を回想するかたちで、
お話が進んでいきます。
子供の正義、大人の都合、貧困、疎外・・・
いろいろな要素で影と日向が織り交ぜられ、
切なくて、何度も目頭があつくなり、
また、人間のやさしさに心が温かくなりました。
京都が舞台だったこともあり、ことばの微妙なニュアンスが、
関西人の私の気持ちを揺さぶったのかも知れません。
エンディングも納得のいくもので、読後感も良かったです。
まさしくまっすぐな良書でしたが、
この本、大好きかも。
是非、藤岡陽子さんの他の本も読んでみたいです。
今年最初の
☆三つ!!!
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