食い意地

最近のカリカリは、味気がなくていけないわ。
しかも、毎日毎日同じ味で、もう、飽きてしまったわ。
おかんは、13歳以上の猫用とかいうカリカリばかり買ってくるの。
消化が良いらしいのだけど、そろそろ変えて欲しいわ。

わたくしには、あんなにまずい物を食べさせておいて、
おかんやルールブック氏や秘密結社嬢は良いにおいのする食事をしているわね。


　　　「くんくん・・・」

自分達だけ、美味しいものを食べるなんて、失礼しちゃうじゃないの。
許せないわ。
だから、良いにおいがしてきたら、ルールブック氏の椅子に座って待っているのよ。
この席は、なんだかんだ言いながら、だいたい何かいただけるってわけ。

今日は何がいただけるかしら？


　　　「ペロリン」

あら、いけない、食い意地がはっているところを見られたわね。
言っておきますけど、これは世をしのぶ仮の姿。
だって、わたくしは、気高く孤高の女王様なんですもの・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (女王様より）