独り言 のち 時々猫

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池宮彰一郎「最後の忠臣蔵」

久しぶりに時代物を読んでみた。
誰もが知っている「忠臣蔵」の、誰も知らない「その後」を生きた二人の侍。
寺坂吉右衛門と瀬尾孫左衛門。

最後の忠臣蔵

寺坂吉右衛門は討ち入りに参加しながらも、その後に大石内蔵助らと行動を共にすることを許されなかった。
生き抜いて、討ち入りの真実の姿を後世に正しく伝え、赤穂藩士やその家族達の生活が立ちゆくよう心を砕けと頼まれ、それを守り抜く。

討ち入りの前夜に忽然と姿を消したのは、瀬尾孫左衛門。
彼もまた、内蔵助の最後の愛妾「可留」のお腹にいた「可音」を助け育てよとの密命を帯びていた。

二人とも、名誉の死を選ぶことは許されず、卑怯者・臆病者と誹られながら、長い年月、ただただ内蔵助との約束を果たそうとする。
クライマックスは、瀬尾孫左衛門が守り抜いた「可音」の輿入れに、寺坂吉右衛門の計らいで、生き残った藩士達が参列する場面。
そして、約束を果たした尾孫左衛門は、やっとその命を終えることが出来る。

男の美学、武士道、高潔な志を最後の最後まで捨てずに生き抜いた二人が、切ない。


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