独り言 のち 時々猫

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奥田英朗「東京物語」

どこにでもいそうで、そうはいない、
地方出身者の久雄が主人公。
舞台は東京。

彼は、私と、全くの同世代。
だから、描写されている時代背景は、懐かしさで溢れている。

青春と呼ばれる時期の、一日だけを切り取って、
6つの場面の久雄が描かれている。

大学入学で上京した一日。
演劇部で過ごした学生時代の一日。
大学中退で仕事を始めた頃の一日。
・・・

それは、携帯電話も、インターネットもなく、
もっと人と人との繋がりが、濃くて重たかった時代。

そして、それぞれの場面に、
「あ~、そんなことあったねぇ」
という出来事が、スパイスのように効いている。

キャンディーズの解散やジョン・レノンの死。
名古屋が破れてソウル五輪になったこと。
ベルリンの壁の崩壊。

あの頃、私はどう生きていたっけなぁ、
なんて、しみじみしてしまった。

地方出身者の心細さで東京に怖気づいたり、
若気の至りで天狗になったり、
女の子の企みに翻弄されたり、
それでも、久雄って、良い奴だ。
気持ちに屈折したところがなくて、
ちょっと短絡的だけど、安心できる。

最終章で、若者から大人になったことに気づくあたりで、
「これからも、頑張って」
と、応援したくなった。

東京物語


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COMMENT

自分と同世代、そしてその若かった頃の
物語というのも面白いかもしれませんねぇ
それにしても本よく読みますね
ちょっと見習わないと。。。
↓ゴルフ、もうムリ~
体型もすっごい太っちゃったんですよ^_^;
まずそこからかも

| もちゅみ | 2011/10/14 16:43 | URL | ≫ EDIT

もちゅみさんへ

本は通勤時間に読んでいると、結構な数になります。
この時間を勉強に使っていたら、今頃・・・
と、よく思います(^^;)

ゴルフは何歳になっても、再トライできますよ、きっと!

| blue kitty | 2011/10/16 14:04 | URL |















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