萩原浩「明日の記憶」
自分が少しずつ壊れていくのを、
正常と痴呆の間で揺れながら感じてゆかなければならない主人公。
とても、他人事とは思えなかった。
電話を切った瞬間に、約束した日が曖昧になる。
自分の作ったリストの根拠に、心当たりがない。
娘に聞いた予定を、覚えていない。
買い物リストの数だけ覚えていて、内容が思い出せない。
これって、私も若年性アルツハイマー???
日々、記憶をつなぎとめておく為に、
葛藤をしているような気がする。
記憶を失くすという事は、人間関係を失くすことと等しく、
何年もかけて紡いできたものが、全て無になってしまう。
何て切ないことだろう。
ボケるのと、キレるのと、酔っぱらうのは早い者勝ち。
なんて、ずっと思っていたけど、
いずれも、周りには大きな迷惑をかけることになる。
私の大切なひとが若年性アルツハイマーになった時、
私には何ができるのだろう。
私が若年性アルツハイマーになった時、
大切な人のために、何を残せるのだろう。

映画化されているが、見るのは少し怖い。
ただ、この病気を正しく理解するためには、
映像を見ることも、意味があるのかも知れない。
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最近私もあります
話してる途中であれ、今なに言おうとしたっけ?とか
買い物行く時はメモしないと
忘れたり、
いや、なにを買わなくちゃいけなかったか
メモする時それを忘れていたり^_^;
若年性アルツハイマーは進行はどうにも止められない
ものなんですかね?!
認知症は今いい薬が出てるらしいんだけど~^_^;
| もちゅみ | 2011/11/30 17:05 | URL | ≫ EDIT