垣根涼介「ワイルド・ソウル(上・下)」
それは、口減らしの為の、棄民政策だった。
夢の国と信じて、ブラジルのアマゾンに移り住んだ日本人。
その大半は、国に見捨てられ、帰るに帰られず、
人知れず死んでいったという事実。
ワイルド・ソウルの前半には、壮絶なアマゾンでの開墾生活が描かれている。
それは想像を絶するような絶望の連続だったに違いない。
その辛酸を舐め尽くして、尚、生き延びた日本人にとって、
日本政府は、外務省は、どのように映るのだろう。
後半、その報復として、三人の男が日本政府を相手に、
緻密な計画を実行し始める。
「この人は誰だろう?」
から始まり
「この伏線は、どこへつながるのだろう?」
へ続き
「何を持って、この復讐劇はおしまいになるのだろう?」
と期待感いっぱいでラストを迎える。
様々な場面が、様々な登場人物の視点から描かれるが、
やはり、最初の主人公「衛藤」の場面は、息が詰まるようで
凄かった!

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おっ、本の紹介ちょい久々ですね
今本を全然読んでないけど
本を読みたくなった時には
参考にしたいと思ってます(^u^)
なんだろう?脳がボーッとしてるのかな~
活字を最近全然読む気が起きなくて(^_^;)
DVDとかはよく見るんですがねぇ
ビール、今回の紹介したのは
おいしいよ!とは言ってました
が、やはりその前に紹介したとれたてホップが
うまい!って(フルーティー)
そろそろ見かけなくなってきちゃったんですがねぇ
(コンビニにはもうない、かろうじて近くの
スーパーにはあるんだけど)
| もちゅみ | 2011/12/22 17:05 | URL | ≫ EDIT