三浦しをん「私が語りはじめた彼は」
彼をめぐる様々な人達の視点から、お話が構成されている。
流れるようで抒情的な表現が多く、日本の純文学というと大袈裟かな。
素敵な表現がそこかしこにあって、品が良く完成されている。
「風が強く吹いている」や「まほろ駅前多田便利軒」など、
サクサクと読める本とは、全然印象が違う。
家族の危うさや、夫婦の温度感、男と女の感性の違いが、
怖くもあり、覗いてみたくもなる。
しかし、タヌキ顔の大学教授である「彼」が、
何故女たちに熱烈に愛されるのか。。。
その疑問だけは解けなかった。

| 本箱 | comments:5 | trackbacks:1 | TOP | HOME
惹かれる内容ですねぇ
純文学か~。。。。
そういうのを全く読まないですが
テーマが面白そうです
そそ、昨日のさっちゃんヒマで
あそこにいるんですよねぇ
あのあたりにいるときは
ヒマな時なんです(笑)
| もちゅみ | 2012/06/21 15:54 | URL | ≫ EDIT