独り言 のち 時々猫

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父の遺品

これを父の遺品と言うのだろうか。

お世話になっていたデイケアハウスで、
亡くなる直前に作った団扇がある。
既成の団扇に、自分で絵を描いたもので、

一つは、牛と犬の合体生物。

和む団扇1

その裏面は、蛇と蛙の合体生物。

和む団扇2

この団扇を貰って帰る前に、父に聞いてみた。
「お手本見て、書いたん?」

父の返事は予想外だった。
「そんなもん、あらへん。
わしが描いたら、皆、真似して描きよった。
真似したら、あかん、言うたんや。」

隠居してからは、趣味が無いため、
絵画教室に通っていた父。
70才になってからの手習いだったが、
結構、上手になって、回りを驚かせていた。

その頃の絵と比べると、かなり衰えている。
中心も定まっていないし、形も不安定。

でも、私は、この団扇の絵が大好き。
心がざわざわする時、この団扇を見る。
そうすると、パニック障害も、うつ病も、
なんだか軽くなるような気がする。

父の無垢な心を垣間見たような、
暖かい気持ちに包まれる。

家族葬で、父を見送った日。
会葬に来て頂いた方には、
父が生前に描いたスケッチや水彩画を
持って帰って頂いた。

静物画、風景画など、残された作品は50枚ほどあっただろうか。
たけのこ、牡丹、パイプ、港町・・・
細かい部分も、丁寧に描き込まれていた。

残った絵の中で、娘は、「春の秋篠寺」を、
私は、皿に盛られた「さんま」を貰って帰って来た。

でも、やっぱり、最後に描いたこの団扇の絵が、
私にとっては、最優秀作品賞☆なのだ。



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