桐野夏生「だから荒野」

いやー、出だしから面白い!
私もねぇ、思いましたよ、同じこと。
妻・母・嫁を一生懸命やっていた頃、腹も立ちましたよ。
(今は一生懸命やっているものがないので、比較的腹も立ちません、うふ)
車に乗って、家出したこともあります。
でも、「明日、娘を幼稚園に行かせなきゃ」とか、
「銀行振込みいつまでだったっけ」とか、
現実の世界に思いが至ると、家から離れられなくて、
自分の思いを消化しないまま、年を重ねました。
(で、ある日プッツンしたんですけどね)
でもね、このお話の専業主婦は、服も通帳も何も持たずに、
自分でセッティングしたお誕生日ディナーの席から、
すっくと立って、突然車で出奔してしまうのです。
この後先考えずに、激情に任せて行動する朋美に、
脱帽ですわ

拍手ですわ

ブラボーですわ

ただ、荒野の様な家族から逃げても、
旅の道の前と後ろには、やはり荒野が続いているんですよね。
楽園なんてどこにもないわ~
一気に読める面白さでした。
☆二つ半です。
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そういう話なんですね
荒野のような家族から逃げても
また荒野なんだ~
楽園はないんですね
でも一気に読める面白さなんだ
これは主婦や女性が共感出来るような話なのかな
| もちゅみ | 2014/10/14 19:09 | URL | ≫ EDIT