100万分の1回のねこ

もちろん、絵本《100万回生きたねこ》に関連するアンソロジーです。
なんと、著者は13名!
読んだ端から忘れるので、誰が何を書いていたのか、
読後に全部を思い出すのは無理でした。
しかも、全然猫が出てこないお話もありまして。
まぁ、100万という数字は合致していたので、詐欺とは言えないかも知れませんが。
その中でも、ピッカーと光輝いて印象的だったのは、
角田光代さんの「おかあさんのところにやってきた猫」
いつまでも保護者でいたい人間のお母さんと、
いつのまにか自由を愛し、自由を追い求める猫。
「わかっているんだよぉ。」
「わかっているけど、離れて行って欲しくないんだよぉ。」
人間のお母さんの気持ちが悲しくて、寂しくて、
ちょっと鼻の奥がツンとしてしまいました。
最近、開きっぱなしの涙腺を持て余している・・・
☆二つ
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