星野道夫「旅をする木」

アンカレッジには行ったことがあるのですが、
あまりの寒さに、痛いと思った初めての経験を思い出します。
厳しい冬。
雪の世界。
オーロラ。
氷河。
そんな陳腐な言葉だけでは表現しきれない、
素晴らしいアラスカの景色を感じさせてくれました。
そこに住む、全ての生き物に、平等に訪れる四季や、
陽の光の暖かさを感じさせてくれました。
見たことの無い世界を、文字の力だけで、
ハッキリと心に思い描けるなんて、凄い!
こんな感性を持った人は、一体どんな写真を撮るのだろう。
とネットで探してみて、かなり衝撃的でしたが、
星野道夫さんは、カムチャッカで熊に襲われて亡くなっています。
心無い書き込みに目がとまり、
そのURLをクリックしなくても、そこに何が書かれているのか、
容易に判断が出来ました。
美しく厳しい自然を愛し、
人間も、熊も、カリブーも、全ての生き物を等しく愛し、
そして亡くなっていった、一人の旅人、写真家として、
ずっと覚えていたいと思います。
また、読み返したい本です。
☆二つ半より、ちょっと多め。
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