重松清「その日のまえに」

デジャブのような不思議な感覚でした。
何故か、どのお話も知っているような気がするのです。
まさか、いつものあれですか?
一度読んだのに、また、読んでる?
テレビドラマで見たのに、忘れてる?
でも、最後に収められている、
「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」には、
既視感が全くなかったのです。
この本のメインストーリーなのに。
狐につままれたような気がします。
どのお話も「死」にまつわるものです。
読み終えると、それぞれのエピソードが、
ジグソーパズルのピースとなって、
一つの絵が浮かび上がります。
寂しくて温かくて、そして切ない物語です。
今回は、頭の中に映像が溢れて、
その理由を考えているうちに読み終わっていました。
思い出せそうで思い出せない。
なんだ?
この感覚!
☆2つ
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